オウンドメディア立ち上げ前に決めるべきKPI設計の基本

OWNED MEDIA GUIDE

オウンドメディア立ち上げ前に決めるべき KPI設計の基本

「オウンドメディアを始めるなら、まず何を数字で追えばいいのか分からない」 「PVだけ見ていればよいのか、それとも問い合わせ数を追うべきなのか迷う」 オウンドメディアを立ち上げる時、多くの会社が後回しにしやすいのがKPI設計です。 ですが、KPIを曖昧なまま始めると、記事は増えても何が順調で何が課題なのか判断しにくくなります。 逆に、立ち上げ前に目的に合ったKPIを整理しておけば、見るべき数字が明確になり、改善も進めやすくなります。 大事なのは、最初から細かすぎる指標を増やすことではなく、メディアの目的に合った基本指標を順番に持つことです。 この記事では、オウンドメディア立ち上げ前に決めておきたいKPI設計の基本を、考え方から実践の流れまでわかりやすく整理して解説します。

POINT 1

KPIは目的に合わせて決める

PV、検索流入、問い合わせ、資料DLなど、追うべき数字はメディアの目的によって変わります。

POINT 2

PVだけでは足りない

アクセス数は大切ですが、回遊、再訪、CTAクリック、問い合わせ率なども合わせて見ることで実態が見えやすくなります。

POINT 3

最初はシンプルでよい

立ち上げ初期から指標を増やしすぎると判断しづらくなります。まずは基本KPIから始めることが大切です。

まず結論|KPIは「目的」と「読者の動き」に沿って設計する

何となく数字を追うのではなく、メディアの役割と導線に沿ってKPIを決めると、改善の方向が明確になります。

うまくいかない状態

とりあえずPVや検索順位だけを見ていて、読者が回遊しているのか、問い合わせにつながっているのかが分からない状態です。

うまくいく状態

目的に応じて、流入、回遊、再訪、問い合わせなどを見るべき指標が整理されており、改善ポイントを判断しやすい状態です。

考え方の基本

KPIは数字の一覧ではなく、読者がどこから来て、どう理解し、どこで行動するかを見える化するための設計です。

なぜ立ち上げ前にKPI設計が必要なのか

KPIは運用が始まってから考えるものと思われがちですが、実際には立ち上げ前に整理しておく方が効果的です。

理由 1
何のためのメディアかを明確にしやすいからです。採用、営業、問い合わせ、信頼形成など、目的によって追うべき数字は変わります。
理由 2
記事設計や導線設計に反映しやすいからです。どの行動を増やしたいかが決まると、必要な記事やCTAも整理しやすくなります。
理由 3
運用開始後の判断がしやすくなるからです。立ち上げ後に数字が動かなくても、どこを改善すべきかを見つけやすくなります。
理由 4
社内で成果の共通認識を持ちやすいからです。PVなのか問い合わせなのかを曖昧にしないことで、評価軸がぶれにくくなります。

KPI設計で最初に決めるべき5つの基本

1. メディアの目的

まずは何のためにメディアを作るのかを決めます。新規集客、問い合わせ獲得、採用広報、営業支援などで指標は変わります。

2. 最終成果指標

問い合わせ数、資料DL数、商談数、採用応募数など、最終的に何が増えれば成果と言えるのかを明確にします。

3. 中間指標

CTAクリック、回遊率、資料請求ページ到達、指名検索など、最終成果につながる途中の動きを見る指標を置きます。

4. 流入指標

検索流入、SNS流入、指名流入、参照元など、どこから読者が来ているのかを見る指標も必要です。

5. 運用KPI

記事公開本数、リライト本数、改善本数など、成果を出すための運用活動そのものも必要に応じて指標化します。

KPI設計の基本は

  • 目的を決める
  • 最終成果を決める
  • 途中の動きを見る
  • 流入と運用も見る

いきなり数字を増やすのではなく、成果の流れに沿って設計することが大切です。

代表的なKPIの考え方

どの会社でも共通で使いやすい、基本的なKPIの見方を整理すると次のようになります。

KPI 1
流入系KPI:セッション数、検索流入数、SNS流入数、指名検索流入など。まず入口が機能しているかを確認する指標です。
KPI 2
回遊系KPI:ページ/セッション、関連記事クリック、比較記事到達率など。読者が一記事で終わらず検討を進めているかを見る指標です。
KPI 3
行動系KPI:CTAクリック数、資料DL数、問い合わせ数、商談化数など。事業成果に近い行動を確認する指標です。
KPI 4
再訪・信頼系KPI:再訪率、指名検索数、メルマガ登録数など。単発の閲覧ではなく、継続接点ができているかを見ます。
KPI 5
運用系KPI:公開本数、改善本数、リライト本数、導線改善数など。成果を支える日々の活動を可視化する指標です。

KPI設計はこの順番で決めると整理しやすい

指標を思いつきで並べるのではなく、成果の流れに沿って決めると運用しやすくなります。

1

メディアの目的を決める

まずは営業目的なのか、採用目的なのか、ブランド認知なのかを整理します。ここが曖昧だとKPIもぶれやすくなります。

2

最終成果指標を決める

問い合わせ、応募、商談など、最終的に何を増やしたいかを1つか2つに絞って定めます。

3

途中指標を決める

CTAクリックや比較記事到達など、最終成果の前段階で起きる読者行動を指標にします。

4

流入指標を決める

どこから読者が来ているかを把握するための指標を選び、集客面の課題も見えるようにします。

5

運用KPIを決める

何本公開するか、何本改善するかなど、成果を作るための活動量も最低限決めておくと運用が安定しやすくなります。

よくある失敗パターン

KPI設計でつまずきやすいポイントを先に知っておくと、立ち上げ後の迷走を防ぎやすくなります。

失敗 1
PVだけをKPIにしてしまうことです。認知の目安にはなりますが、事業成果につながっているかは分かりません。
失敗 2
指標を増やしすぎることです。立ち上げ初期から多すぎる指標を持つと、何を優先して改善すべきか見えにくくなります。
失敗 3
目的と合わない指標を追うことです。問い合わせを増やしたいのに、記事本数だけを見ていても改善の方向がずれやすくなります。
失敗 4
数字だけ決めて計測環境を整えないことです。CTA計測や流入分析の設定が不十分だと、KPIを決めても活かしにくくなります。

KPI設計の整理テンプレート

次の型に当てはめると、立ち上げ前のKPI設計を整理しやすくなります。

TEMPLATE

このメディアは、何を目的にし、 最終的にどの成果を増やしたいのか。 そのために、途中でどんな読者行動を見て、 日々の運用では何を積み上げるのか

この流れで考えると、目的、成果、途中指標、運用指標がつながりやすくなり、無理のないKPI設計がしやすくなります。

よくある質問

オウンドメディアのKPI設計でよくある疑問を整理しました。

Q. まずはPVだけ見れば十分ですか?

初期の参考指標にはなりますが、それだけでは不十分です。少なくともCTAクリックや問い合わせなど、行動系の指標も見たいです。

Q. KPIはいくつくらい持つべきですか?

立ち上げ初期は、最終成果指標1〜2個、中間指標2〜3個、運用指標1〜2個くらいのシンプルな設計が扱いやすいです。

Q. 問い合わせが目的なら、問い合わせ数だけ見ればいいですか?

問い合わせ数だけだと、どこで止まっているか分かりにくいです。CTAクリックやサービスページ到達など途中指標も見る方が改善しやすいです。

Q. KPIは途中で変えてもよいのでしょうか?

問題ありません。立ち上げ初期は仮説として置き、運用しながら実態に合わせて見直していく方が自然です。

立ち上げ前に、無理のないKPI設計を整理したい方へ

オウンドメディアは、始めてから考えるより、始める前に目的と指標を整理しておく方が成果につながりやすくなります。 自社に合ったKPI設計や、見るべき数字の優先順位を整理したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。